<<今年1年いかがでしたか。率直な感想を聞かせてください。>>
前半は、実りを実感できました。5年間の蓄積と、あの一番苦しかった出来事を過ぎてきた自分が、作るべき作品を残せた。いやってほど色んなことがあったからこそ今の自分がいるんだって実感したし、だからこそ実りってあるんですよね。なんにもなくて、実りなんてありえない。
だからこそ、今、進んで苦労しなくてはと思います。この達成感の中で漂っていたら、すぐに俺なんか通用しなくなる。リリースした直後からそればっかり考えてました。
いろいろ始めてます。いろいろ始めすぎて、ちょっと体が追いつかない(苦笑)。でも、この追いつかない中で、なんとか追いつこうとすることも大切。成果が生まれたら、またみんなに報告したいです。たとえダメでも、この苦労はきっと何年かあとに効いてくる。
<<2枚のリリース、それぞれ違った思いがあると思います。どのように今感じますか?>>
さっき答えちゃった感じですけど(笑)。とにかくこれは、自分自身が歩んできたプロセスの結果として、とってもわかりやすいものになったなというのはあるんです。これを聞いてもらえば、ここ何年かの僕を理解してもらえるっていう。まぁちょっと楽観的かもしれないけど(笑)。
特に「光のさすほうへ」「PROUD」っていう曲がリリースできたことはとっても大きかった。足場ですよね。今の僕にとっては。今後の活動に、大きく影響を及ぼすと思います。
<<次のリリースは、どんなものにしたいですか?>>
やるべきことは何も変わらなくて。ただ、やっぱり現実感のないサウンドにしたいなとは思います。逃避っていうことじゃなくてね。聴いてくれる人の力になるためには、音楽って地べたに這いつくばってないほうがいいと思うから。
プロモーションとして去年は「わたしのこえ」を中心に活動する経過の中で発見したこともたくさんあった。教えられたことも。その体験を還元できる内容にしたいなというのもあります。「生まれてきてありがとう」という言葉が一人歩きを始めてくれたから。その言葉を礎にして、次は何を発信するのかという部分がとても大切になってくると思うんです。
<<ライブでは、数々の挑戦をしましたね、やりきってみていかがですか?>>
Wombは初回の「零」があんまりうまくいかなくて…。リベンジの「光」はすごくうまくいって。ほら…やっぱりそういう因果関係は必ずありますよね。ほんと「光」がちゃんとやれたときはものすごく達成感がありました。あのステージは、今のarpが実現できるショーの部分としては最大限だと思います。そういう意味でのライブを今後どのように展開するのかというのはまだ頭の中で完全に出来上がってはいません。もしかすると、しばらくはお休みするかもしれない。
4日間の放射線ライブは、ちょっと予想以上の展開をしましたよね。4日間違う内容をやったっていうことは僕の中で結果的に重要じゃなかったみたい。1日目、2日目、3日目、4日目と、ライブがどんどん進化するあの感覚は、楽曲のせいではないと思うから。観てくれている人の中にも新しいarpの感じ方が生まれてくるのがわかったし、それはもちろん僕達の中で伝えたいことも、そしてライブハウスのスタッフのみんなも変わっていった。今までワンマンライブっていうと、みんなに一度に集まってもらえる場所でなるべく壮大にやってきたけど、ちょっと考えさせられました。Wombでのワンマンはまるでそれが一つの作品であるかのように作ってきた。だけど放射線ライブは、その瞬間が生きている感じだった。
1/10のduoは、この放射線ライブの延長で考えてます。会場は大きいですが、そこで尚、いかに一人ひとりと繋がって生きた時間となるのか。これは今までのどんな課題よりも、崇高であり、困難だと思ってます。お正月の間、ずっと悩みたいと思います(笑)。
<<キャンペーンライブでも、沢山のところに行きました。どんな旅でしたか?>>
神戸、大阪、富山、埼玉、千葉、東京。
今回中心だった場所はこの6箇所だったよね。なぜそこだったのかと言うと、それは縁があったから。縁があるということが何より嬉しいし、感謝です。出会った顔がいくつも浮かんでくる。
<<インストメンタルの楽曲をリリースしましたね。>>
ライブのMCでも言ったとおり、あん朱の弾き語りライブは僕が強引に始めさせたような部分が大いにあるんですが(笑)。そのことで、色々と感じ始めてくれていることが嬉しい。大いに苦労してくれていることも嬉しい。これはきっと、何年か後に効いてくる。
インストのリリースは、待ってくれる人がいたのでこれ以上見て見ないフリをするのが嫌だったから。
僕個人の活動はそもそもいつでも可能だったし、あんまり公にしてなかったけど、今年の前半にはアニメの音楽とかもさせてもらってて。CMとか、ゲームとか、あくまでもarpの活動の狭間で可能な限りでしたが。
ただ、そういう、僕個人の力を必要としてくれる声がすごく多くなっていて。本当に、自分でびっくりする感じなんですが。来年は挑戦してみようかなと思ってます。一度バルブを緩めると爆発的に増えそうな気もするので、慎重に選択しつつ、でもarpのサウンドや世界感が好きだって言ってくれる人が楽しんでもらえる機会が増えるよう、頑張ってみたいと思ってます。
<<今年1年の活動で、一番嬉しかったこと、一番悔しかったことを教えてください。>>
Womb「光」のときのアンコール。あれは嬉しかった。喜んでもらえたんだってことが一発でわかった。
悔しかったこと…。まぁそれはたくさんあります(笑)。でも、それは一回の喜びで帳消しになるんで。まぁ強いて言えば…、、いや、やっぱりやめとこう。愚痴んなる。
<<今年の1月と今とで、何か心境の変化はありましたか>>
聴いてくれるみんなへの想い。
4日間のライブの中で、明らかに僕の中で変化した。この人達と生きてるんだって実感して。だから、みんなと生きていこうと思った。
そんな僕を1/10duoでわかってもらえたら嬉しいです。そして、一緒に生きてくれたら。たまらないと思います。
<<今年、ファンの心に何を残せたでしょうか?>>
「ちゃんとやってんだな」というのは思ってもらえたんじゃないかな。アルバム「arp」も僕個人的な感想で言えば、想像以上の人が手に入れてくれて。3年間沈黙していたわけですから、今回買ってくれた人って試験的だと思うんです。その人達がたぶん、了解してくれたんじゃないかなって。
サウンドは、これからのarpをやれたと思うし、内容は、これまでのarpの集大成がやれた。
予感というか。聴いてくれる人の心の中ではそういうものを感じてもらえたんじゃないでしょうか。
確かなのは、それだけです。
<<自分自身、今年一年で成長できたと思いますか?>>
そうですね。やっぱりそういう意味で「PROUD」は大きかった。あぁいう音が自分で作れるっていうのは、自分の中の憧れでもあったし、実現できたことで目の前の可能性が一気に広がった。
菅原さんから学んだこともとってもたくさんあったし。エンジニア三上さん、伊藤君とのチームもとっても強固になりました。環境も含めて、自分がこの世界で生きていくのかもなぁという実感というか覚悟というか、開き直りというか…そういうのも成長といえば。
だけど、やっぱり、今までの自分に出来なかったことが出来るようになったっていうことが一番嬉しいから。オーケストラという武器がこの手にあるっていうのが無茶苦茶嬉しいです。
<<最後に、来年は何に挑む予定ですか?どのような年にしようと思ってますか?>>
「生まれてきてくれてありがとう」の向こう側を、arpとして探しにいく一年になると思います。この言葉で繋がった人を大事にする。そして、一緒に考える。
そして、生きたライブをする。まずは1/10 duo「280本の放射線」。ここで感じあえたことが、いろいろ決め手いく気がしています。まだチケットあるみたいなんで(笑)。長い目で付き合ってくれる人には、是非、来てもらいたいですね。こっから始めるんで。これは切望です!
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